17歳の思い出

私に母の実家は千葉県の木更津市で私が子供の頃はアクアライン総武快速線もない時代でしたから茅ヶ崎から木更津までは東海道本線で東京、山手線で秋葉原、総武線で千葉、内房線で木更津という長旅でした。 それ以外には横浜港、川崎浮島港から木更津港のフェリーがありましたね~♪(随分前にフェリーはなくなってしまいました)

子供の頃から時刻表を見ることが好きな子供でしたので別のルートで木更津まで行きたいと

中学時代から考えていました、しかし祖父が一人でこさせる事を心配してなかなか出来ませんでした。

高校生になり遂にそれを実行することにしました。それは8月の暑い時期でした。

 

まず茅ヶ崎から大船、横須賀線久里浜へそこからバスで久里浜港東京湾フェリーで対岸の房総半島、金谷港へそこから歩いて内房線の浜金谷から木更津というルートです。

し・か・し、ここには秘密のオプションが隠してあったのです。

 

それは浜金谷から木更津に向かうのではなく逆方向の館山方面に向かったのです。

内房線が君津より南が単線である事を知っていたので時刻表上で電車がすれ違い駅を特定して少し南房総を電車の車窓から楽しもうと考えたのです。

 

駅ですれ違う時に乗り換えればただで車窓を楽しめて木更津にも簡単に帰れると思ったのです。 しかし思わぬ誤算が発生しました。

 

それは単線のしくみでした、茅ヶ崎でよく利用する相模線は単線でよく駅ですれ違い待ちをしていました。ホームの両サイドに車両が止まったら乗り換えれば簡単に行ったり来たり(これ違法ですので絶対にまねをしないでください)

 

ところが内房線は線路の両端にホームがあり橋を渡って行き来をするのです。

そこまでは知りませんでしたWWW 

しかも木更津行きの電車はすでにホームに停車中でこちらの電車がホームに停車すると

すぐに行ってしまいました・・・・

 

次の電車は2時間半後、お金を払い駅舎から出てもなにもない・・・

海がすぐ近くなので行って見ましたが泳ぐ人はいいのですがそうでない人にとっては灼熱地獄

 

8月の平日の午後、暑い・・・駅舎に戻って木の冷たい板に横になっていると

駅員さんがスイカと麦茶を持ってきてくれました。(うれしかったな~)

その駅員さんに正直に今日の計画を話すとニコニコしながら「それは大変だったよね」

それから駅員さんは私の乗る電車が来るまで仕事をしながら色々な話しを聞かせてくれました。

海のこと町のこと電車のこと、長いと思われた時間はすぐに過ぎて、木更津行きの電車に乗って目的地に向かいました。  いまでも楽しい思い出でした。

 

携帯電話なんてない時代でしたから実家では大騒ぎになっていたみたいでしたけど・・・

見知らぬ土地で見知らぬ人と話しをしたとてもよい経験が出来たと思います。